【WebSig24/7】WebSig1日学校が開催されました

2010年12月12日


2010年11月27日(土)にWebSig24/7技術評論社企画運営の『WebSig1日学校~未来のあなたのWebを変える1日~』が開催されました。私も運営委員として参加させて頂きましたが、あまりにも大規模なイベントで裏方作業に追われ、実際の授業は見れませんでした。
本来なら先生方のお話しを記載したかったのですが、それも難しいですので、今回はイベント裏側のお話しを少しさせて頂ければと思います。

WeBSig24/7という団体

WebSig24/7はWebサイトに関連するマーケットの健全な発展を促し、人々の生活を豊かにすることを目的とした任意団体です。
2004年からオンライン、オフライン問わず様々なイベントの開催、情報提供を行っています。2009年までは、2月に1度のオフラインイベントの企画・運営を行っておりましたが、2010年からは年間を通した企画設計に変更し、オンライン・オフライン問わず様々なイベントを行っています。
WebSig一日学校は、WebSig2010年の集大成と言うべき大規模なイベントとなりました。

今回初めてWebSig24/7を知られた方。久しぶりにご参加頂いた方など、是非今後の活動に注目頂ければともいます。

「WebSig1日学校」のコンセプトは未来。会場は学校。

未来というテーマはWebSigでは多いかもしれません。
過去、第26回WebSig会議でもワールドカフェ形式で1年の振り返りと、来年1年という近い未来について協働的な話し合いを行いました。
Webの技術の変化は日進月歩。もの凄いスピードで変化している反面、人間の本質的な価値観や営みの変化は緩やかです。未来に流されるのではなく未来を俯瞰的に感じ取り未来に対応して行ける様、本質的な事柄についてしっかりとおさえるイベント内容にしたいというものがありました。
そして、大人である私たちが素直に取り組める環境として、学校という誰もが共通に抱く希望に満ちあふれたイメージは効果的に使えるのではないかと考えました。

「WebSig1日学校」開催への長い道のり

テーマや開催時期が決まったのは非常に早く今年の3月には決定しておりました。
しかし、会場の選出・選定、メンバーの協同作業など容易に進められない部分も多々ありました。

『学校という主シチュエーションの難しさ』

学校もしくは学校の様な会場を都心で用意するのは非常に難しく現実的には不可能かとも思われました。
整備されたイベント会議場を借りる事は容易でしたので、何度か“学校”というシチュエーションを諦めようかともおもいました。しかし結局の所、学校という場を変える事はありませんでした。
それは学校が与える“学ぶ”というイメージや、”オープンな場”といったイメージが参加する方々の心理に良い効果を与えられると思ったからです。

『ボランタリーなメンバーで運営するという事の難しさ』

WebSigは任意団体ですので、メンバー全員は普段はそれぞれの会社でそれぞれ異なった内容の仕事をこなっております。その為、個々のコミットできる時間、コミットできる範囲は異なってきます。
リアルで合う事も少ないことから意思の疎通という面で非常に難しい所がありました。
株式会社ヌーラボさんのbacklogというプロジェクト管理ツールや、WebSig運営会議を2週間に1度から1週間ごとに変更するなどで対応しましたが、イベント開催付近では大量のメールが飛んだり個々で電話確認をするなど慌ただしいものになりました。
企画から全体のとりまとめまで行って頂いた、WebSig1日学校実行委員長の和田さんの頑張りが無ければ本イベントは開催できなかったと思います。

私は、今回運営のお手伝いをさせて頂きましたが、WebSig以外でもボランティアなどの場合、私的に気をつける事は2つあって、「楽しくやる」と「無理はしない」という2点です。
楽しそうな所に人は集まるものです。大変そうで面白くなさそうな所には人はあつまりません。とはいえ、やった方が良いけど・・・実際やるとなると大変という所も多々でてきます。
そこに別のモチベーションが見つけられなさそうであればその部分はきっぱりあきらめて、楽しくやれそうな所に全力を尽くす。という事を徹底しました。
また、無理をしない。という所は大変重要です。情熱は一種の起爆剤の様に即効性がありますが、その反面非常に脆いです。ある程度長期に物事を行う場合、無理をしすぎると途中で情熱自体なくなってしまう危険性があります。
また言うべき所、コミット出来る範囲を明確にし、自分が必要だと思う所は自分のできる範囲でやる。と言うのも今回重要な所でした。
しかし結局の所、最後は大分無理をしないといけなかった訳ですが。。。

メディアやスポンサーネット上での反響を糧に

CSSNiteさんのイベント「Disk11」での告知を皮切りに、「Web Site expert」さん「MdN DESIGN」さん「Web creators」様など各種メディアで取り上げて頂きました。
またtwitterなどでも沢山の方にリツイートや「面白そう」「行ってみたい」など反響を頂くなど、多くの勇気をいただきました。

怒濤の3日間

設営日、イベント当日、撤収の3日間は本当に濃い時間だったと思います。
色んな方々の力を借りて素晴らしいイベントが開催できたと思います。実行委員メンバーはもちろんのこと、参加頂いた方々。設営機材をお貸し頂いた会社様方、設営・撤収のお手伝いをいをして頂いた方々、美味しいご飯を提供して頂いた方。面白い展示をしてくれた方々など、総勢200名を越える方々のお力を頂きました。本当にありがとうございました。

何が私たちを動かしたのか?

イベントが終わって思う事は、何が私たちを動かしたのか?ということです。
個々のモチベーションは違うと思いますが、私は自分にとっても他者にとっても「記憶に残る事」だったのだと思います。
昔3K(「きつい (Kitsui) 」「汚い (Kitanai) 」「危険 (Kiken) )という言葉が流行した時に、大成建設が打ち出した「地図に残る仕事」というキャッチコピーは、私にお金以外の価値という新しい見方を与えてくれました。
Webのスピードは早くて、リニューアルされればコンテンツは残りますが、デザイン面では形すら残らないと言う事も多々あります。
そこでデザイナーが何を残すのかと考えると記憶でしかないのかもしれません。
使い勝手の心地よい記憶、雰囲気やボタン1つひとつのあしらいの記憶など、ユーザーの記憶に少しでも残る事に全身全霊を傾けるわけです。
WebSig1日学校の記憶が少しでも長い時間一人ひとりの記憶に留まり続ける事ができれば、それがお金以上の価値なのだと私個人では思います。


Leave a Comment