「IA2010」IAオピニオントーク

2010年5月2日


特定非営利活動法人 日本ウェブ協会主催で「IA2010」フォーラムが発足しました。
そのキックオフセミナーが2月27日に行われたのですが、残念な事に私は参加できず涙をのみました。
しかし、幸運にもIAオピニオントークのDVDを日本ウェブ協会様から頂く事が出来ました。
DVDでは、日本を代表するインフォメーションアーキテクトである、坂本貴史さん(ネットイヤーグループ株式会社)、長谷川敦士,Ph,D,さん(株式会社コンセント)、清水誠さん(楽天株式会社)、篠原稔和さん(ソシオメティア株式会社)4名の対談やインタビュー形式でインフォメーションアーキテクトとは?インフォメーションアーキテクトに求められる役割などをおよそ1時間程の内容にまとめられており、大変理解しやすい内容になっておりました。

Webでの“情報アーキテクチャ”の重要さは制作者側に浸透してきたのではないかと思います。
しかし、制作者側でもまだまだ“インフォメーションアーキテクト”の役割と位置づけなどあいまいに部分も多く、クライアントに対して情報アーキテクチャの重要性や、検証過程を説明し理解してもらい、目に見える成果物だけではない所にも予算をかける必要性があると理解してもらう事はなかなか難しいのではないでしょうか?

IAオピニオントークのなかではそういった、インフォメーションアーキテクトの役割や工程など、他の職種とどう交わるのか、海外と日本のインフォメーションアーキテクトの違いや、今後より必要性が出てくる細かい視点での情報設計最適化(ABテストなど細かい改善)をどうクライアントや制作会社とつめていくか?など、とても勉強になるDVDでした。

前にも長谷川さんの講演を聞いて思った事は、ある程度の小規模案件であればIAという専門職種ではなく、全員がIAとしての観点を持ってそれぞれの特化する部分に活かしていくと言うのが自然ではないかと言う事です。
下手にIAしか決めてはいけないとかディレクターが決めるとか特に日本の風土的に、線引きをしてしまうと、その線を越えてくる人はまず居ません。
効率化とか予算が納期がと言われると、ある程度の線引きも必要だと思いますが、なるべくなら関係者全員での早い時点での共有化が必要だと思います。特に長期的なサイト戦略を見た場合、実装方法やデザインは、クライアントのビジネスを一緒に見た方が良い事もあるので、渡される資料だけでは足りない場合があります。この辺は資料が悪いと言う事ではなく、そもそも上流工程で行われる現状の問題を解決する為の解決案だけで、Webサイトを構築してしまっては運用には不向きです。ある程度の中長期的な運用に耐えれる実装やデザインを同時に行わないと行けないですからね。

可能ならIAオピニオントークのDVDを会社のメンバーと共有してディスカッションできたら良いですね。


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