温泉ライターしてました

2014年5月28日


温泉JAPAN みんなで作る湯ったりメディア」というサイトで温泉ライターとして、記事を掲載させて頂いておりました。
掲載すると言っても、自分自身で温泉JAPANの趣旨を説明して取材を申し込み、自分で写真を取って、記事に起こす。というジミーな作業でした。
残念な事に、5月23日を持って温泉JAPANの運営は終了となってしまいました。
サイト自体はそのまま残り、今後の展開は運営元で決められるとの事ですので、まだ取材した記事がある内に観て頂ければと思います。

温泉JAPANにライターとして参加させて頂いた経緯としては、単純に私が温泉好きだった事もあるのですが、ユーザー参加型のサイトをどう運営していくのか興味があったからです。

私から観たユーザー参加型サイトの可能性と課題をメモしておきたいと思います。

◆ユーザーの定着
ユーザー参加型のサイトの場合、ユーザーが着いてくれなければ成り立ちませんが、温泉JAPANには本当に温泉好きな方が多く、40人以上のライターさんが在籍していらっしゃいました。
また、立ち上げ初期の段階では、定期的に記事がポストされる様に『たかち』さんと言うインターンの方が各地の温泉で取材を行い、その相乗効果で、更新頻度が高く読み応えのあるサイトが早い時点で確立できたかと思います。
特に、一定基準を満たしていれば、どんな視点で取材するかは温泉ライターが自由に決めても良く、私の様に都内だけしか取材しないライターも居れば、地方のまだ誰も知らない温泉を取材する方もいらっしゃって、ライターの個性を出す事ができた事も、ユーザーの承認欲求を満たしたのではないかと思います。
また、ライター自身をキャラを出していく事で、「他のライターよりも多くの温泉を取材したい!」そういったコンプリート魂にも火をつけたのではないかと思います。

【ポイント1】100%ユーザー手動に任せるのではなく、初期の情報は運用側で用意する
【ポイント2】ユーザーを動かす理由としてインセンティブよりも承認欲求を満たす

◆コストと収益化
ユーザーが増え、サイトが継続されれば、一般的に費用は増大します。
ブランディングの為の営業、追加機能開発・システムのメンテナンス、運用のサポートなどの人件費が立ち上げ時よりもかかってくる様になります。
ユーザー自身からお金を取るサービスであれば、ユーザーからお金を取る仕組みを考えなければなりませんし、ユーザー自身からお金を取らないのであれば、広告等で収支を上げて行く必要があるかと思います。
ユーザー自身からお金を取るサービスに移行する場合、よっぽどのメリットが無いと、ユーザー離れを引き起こします。また、仕組みを取り入れる為の初期投資で更に費用がかかってしまう事が想定されます。
広告で収益を考えた場合、安易に大量の広告を掲載すると、広告を嫌うユーザーには受け入れてもらえなくなる可能性があります。
どちらにしても、大きな運営の方向転換を迫られると思います。

【ポイント3】ユーザーが増え維持費用がかかる事が分かった時点で、本格的な収益化を考える必要がある。
【ポイント4】ユーザー主導型のサービスで収益化を考えると、ユーザー主導型になりにくい

実際の所、温泉JAPANの運営が終了してしまった理由はわかりませんが、ユーザー参加型のサイトやサービスの可能性と、課題を考えさせてもらう良い機会になったと思います。

また、これからも温泉JAPANが続いていってくれる事を願っております。


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