日本ディレクション協会 1周年記念イベント 参加メモ

2014年4月30日


4月12日に開催された日本ディレクション協会主催のイベント「ディレクター大集合!【日本ディレクション協会 1周年記念】感謝祭 掟破りのディレクター対決!? 」に参加してきました。
私もデザイナー兼、ディレクターとして活動させて頂いておりますが、ディレクションとは何?という所にもう一度立ち戻らせてもらえる良いイベントでした。

ディレクションの領域は案件によって大分異なると私は思っています。企画から制作そして運用まで幅広く見る場合もあれば、本当にスケジュール管理と、納品のクオリティチェックしかしない事もあります。そして、デザイナーの立ち居でディレクションさせて頂く事もあります。
でも全てに共通して必要だなと思うのは、お互いの専門分野を理解し尊重したうえで、到達したい目標を軸に関係する人の足並みをそろえる事だと思っています。
関係する人には当然クライアントも居れば、デザイナー、マークアップエンジニアもいる。
今回、日本ディレクション協会の中村さんも似た発言をされており、改めてそうなる様に自分自身スキルアップしないとなと感じました。

今回のイベントテーマが「対決」という事なので、デザイナーvsディレクター、ディレクターvsクライアント、リクルーターvsディレクタという3の対決を拝見させていただきました。vsというのが似つかわしく無いくらい穏やかな雰囲気で進みましたが。。。。
以下メモになります。

デザイナーvsディレクター

Q1:何を渡せばいい?(ディレクター)何処まで作ればいい?(デザイナー)

ディレクター 最低でも企画書、提案書、ワイヤー、原稿。
特に「誰が誰にどんな価値を提供するか」は必須で理解してもらいたい。
必要じゃない情報は送ってこないで欲しいと言われるデザイナーもいる。
デザイナーの経験値によって、情報過多、情報不足となる場合があるので、デザイナーのレベルに応じて、提供する資料は変えてあげた方が良い。

デザイナー 最低でも、企画書、ワイヤーフレーム、ムードボード。
デザインを行う上で、そのデザインが生まれた根拠を提示する必要がある。可能であれば、貰える情報は一通り貰いたい。

Q2:ディレクターがつまずくポイント。デザイナーがつまずくポイント。

ディレクター メンバー(クライアント、自分、デザイナー、コーダー)のこだわりが強かった時。
制作メンバーがクライアントに対する嫌悪感がある時。
基本的には、クライアントもチームメンバーの1人、言い方は悪いがクライアントはビジネスの種をお金で提供してくれている。
デザインのチェックポイントしては、色数、写真、フォント、強調の装飾などの意味が合っているか、レギュレーションにそっているか。
目的を理解し、達成出来るデザインになっているかなど。
デザイナー ディレクターも納得していない情報(変更内容)を指示される時

Q3:ワイヤーとは?

ディレクターorデザイナー ワイヤーはデザイン要素は入らないが、Webのページとして公開できる1歩手前までに、情報や要素なとが作り込まれているもの。
文言は勿論、写真まで決める。決めなければどのようなカットの写真が欲しいかを記載。構図まで決める。そこまでを含んで情報設計。
写真まで決める。決めない場合でも構図や意図をデザイナーに伝える。

自社サービス系クライアントvsディレクター

Q1:決済多くないですか?

ディレクター 決済が多すぎではないか。担当者レベルでコントロールできないか?

クライアント 自分の決済で決めれる範囲は決める事ができるが、正直自、分決済で終わる事はほぼ無い。

Q2:Webって簡単に変えれると思ってませんか?

ディレクター Webは公開後にすぐ直せると思われる事が多い。特に色見やレイアウトは、物を見てみないとわからないと言われる事も。
どの辺まで資料を作成すればいいのか。
クライアント 会社に寄るけれども、多くの場合は色見は担当者の好みに寄ってしまう。
自分の会社では、ユーザーの反応を基準として考えているのでそんなにブレはでない。

Q3:作業範囲の認識違い

ディレクター 作業範囲の認識が合わない。作業に含んでいない所まで対応を迫られる事がある。
仕様書に細かく作業の範囲を記す。スケジュール誰が何をいつまでかを細かく出す必要があるかと思うが、はたして見るのか。

クライアント 細かいものを持って来られても正直見ない。しかし、細かい所を詰めておかないと、言った言わないになり易いし、発注側としては無理を言ってねじ込みたい。と思っているので、細かくした方が結果的に良いと思う。

ディレクター 孫請けひ孫請けは本当に細かくした方がいいと思う。自分を守る為に必須!

Q5:クライアントの安心ポイント

ディレクター クライアントが安心するポイントはどんな所ですか?

クライアント デザイン案が早い段階で上がってくると安心感がある。逆に企画や要件定義の時間が長く、デザインの作成が遅い時は炎上案件になりやすい。

Q6:デザインの要件定義

ディレクター とにかくクライアントに聞く事は重要。レイアウト、色見等。特にサンプルサイトなどを提出してきた際は、色見なのか、レイアウトなのが、あしらいなのか徹底的に聞く。クライアントは多くの場合素人なので、デザインについても学んでもらうスタンスで行くと良い。

クライアント 何が良いと思っているか等細かく聞いてくれるとクライアント自身整理がつくと思う。理解してくれている感じは欲しい。

Q7:良いディレクターとは?

ディレクター どんな小さい打ち合わせでもアイディアを1つでも落としてくる様にする。
言われた事だけを提案に持っていくのはNG。
誰の為に何の為なのかを定義してあげる必要がディレクターにはある。

クライアント 俗に言う伝書鳩感を持っている人かどうかは、クライアントも気づいている。
どれだけ自分達が気づけない所まで気づいて入ってきてくれるかが、ディレクターに期待するポイントだと思う。

Q8:価格交渉

ディレクター 譲れない線を引く事は重要。それが認められないなら、仕事は受けないという覚悟は必要。

クライアント 上下意識を持たず、対等な立場で接してもらいたい。

リクルーターvsディレクター

※こちらは内容は割愛させて頂き、最近のWeb系のリクルート状況をメモとして残します。

2014年現在のリクルート状況

  • 年齢:第二新卒が多い。20代~30代がメイン
  • 面接ポイント:人柄採用。人が良ければ取ってもらえる。将来どうなりたいかを明確にする事は必須。
  • 求める人材:一口にWebと言っても業種によって求める所が違う。例えばCE、受託:企画・制作・運用・広告まで範囲は広い。
  • 年収:Web業界がまだ数十年しかないので、イメージになってしまうが年齢が上がってディレクター職だけの人は居ないと思う。マネジメント的なものと兼任するとなると金額もそこそこいくと思う。

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