代理人的なものは無くならないと思う

代理人的なものは無くならないと思う

2010年1月22日


「インターネットは儲からない」という書籍を昔ちょっと読んだ時に「つなががりっぱなしの世界」においては個人と個人との関係が強くなり、中間に存在する代理人的なものはインターネットという技術が置き換えて行く。という内容についてどうしても腑に落ちませんでした。
その時は“そうなんだ”と理解するまでで終わったのだけど、最近になってその内容を何となく思い出す機会があったので、改めて振り返って考えてみることにしました。

書籍を読んだ当時もインターネットの普及で、中間に存在していた業者を挟まずとも直接問屋や製造元と取引できるような流れにはなっていたのだけれど、最近ではあらゆる所で中間が無くなりつつあるのでは無いかと感じる事があります。それと同時にインターネットを通じての個と個の結びつきはblogやTwitterなどソーシャルメディアが浸透していき年々深くなっていると思います。

「インターネットは儲からない」が書かれたのが2001年なので、10年程かかって橘川さんの見た未来がはっきりと現実になってきたのだと思います。

その一方で、ネット上で簡単に色んな物を購入できるようになってしまうと、その製品の総評や使った感想をインセンティブを支払ってでも教えてもらいたくなる。人間自らが代理人的な機能を欲している様にも感じる事があります。
人間の本能で人のつながりを求めるのでしょう?
インターネットが発達して行けば行く程、ネットリテラシーの格差は開いて行く様に思います。探している物が見つかる方法が解る人もいればそれを探す方法を探している人もいる。そういった人をサポートする仕事や人は絶対になくなる事はないかと思います。
そういった意味でいうと、代理人は無くなる事は無いけど変わりやすいニーズにいかに柔軟に対応できるかが大事なのではないかなぁと思いました。


Leave a Comment