人を成長させるもの

人を成長させるもの

2009年9月29日


人を成長させるものは何か?日々考えていますが、一つは責任感だと思います。
一人前の大人である以上、レベルの差はあれ何かしら責任を追っていると思います。

先日たまたま(この辺は長くなるので別日記でおいおい)かに道楽の代表取締役社長、今津久雄氏の著書にユニクロ創設者柳井正氏の言葉が引用記載されているのを拝見いたしました。
引用本文自体は後継者育成をどう行うかといった内容で次の様な一文でした。
「本当のところ後継者は育成できないと思う。ただ、経営責任という場を与えて、ある種の狂気というか絶対的な使命感みたいなものを出してくれればいい。」
引用された今津さんは、この言葉を受け、社員ひとりひとりに対して独立、専門技術を身につけたいと思うような目標を持たせることが、我々(経営者)の責務と感じなければならない。使命感=目標とし文を閉めておられました。
この見解をお聞きし使命感を持たせ方には2通りのパターンがあると感じました。
個人的には絶対的な使命感をもつ事はレベルの違いはあれ、職種に関わらず誰でも可能だと思ってます。仕事風景をみていても誰にでもその片鱗をみる事が出来ます。しかし、その絶対的な使命感を持ったとしても、主軸を自分に置くか自分の外に置くかによって成長の度合いに違いがある様に感じます。

「上司に目標を作られそれをクリアする為の使命感」

「自分自身で目標をたてそれをクリアする為の使命感」

上記の大きな違いは前者の使命感は上司というものに依存してしまう事です。
軸はぶれない方がいいですが、柔軟な動きができなくなる恐れがあります。
最近多い精神をやんでしまう状態もこれが一番多いように感じます。また、上司の目標に依存してしまうので、実作業との乖離もみられます。
後者はたとえ上司に目標をたてられたとしても一旦自分の言語に翻訳し、新たに自分の目標として立てるので、結果が良くも悪くも自分責任として捉える事が出来ます。
理想的には後者の使命感を誰もが持てれば良いのですが、様々な要因でなかなか難しいとも感じます

個人的には一緒に働くメンバーひとりひとりをなるべく同じ位置(立場)で捉えるようにしています。
厳密に言いますと、誰かの部下である以上自由にならない事も多いですが、上司の求めるものと自分の進めたい方向が重なる所を探す様にしています。そして何か引っかかる事があるなら、それは何か?気のせいなのか?過去の体験からそう思うのか?自分のエゴなのか?それとも上司のエゴなのか?本質を考える様にしてます。
今は永遠ではなく一時に過ぎない。たまたま一緒に向いている方向が同じなだけで、明日は分らない。そう考えれば誰かの考えに依存してしまうのは大変危険な事が分りますね。

素材提供元:足成(http://www.ashinari.com/)


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