CSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」

CSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」

2009年9月17日


9月13日にベルサール神田で行われたCSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」に参加してきました。
IAにフォーカスしたスペシャル版という事で「IAとは何か?」の基礎知識から事例を基にした具体的な手法まで、合計6セッション6時間という長時間に渡りIAづくしの一日でした。

422名の方達が参加され、改めてIAへの人気の高さを感じました。

『情報アーキテクチャの全体像 ~ワークフローとケーススタディ~』と題して行われた長谷川 敦士さんのセッションでは、情報アーキテクチャとは何か?を基礎からわかりやすく教えて頂きました。
情報アーキテクチャとは「情報をわかりやすく伝え」「受け手が情報を探しやすくする」ための表現技術である。(wikipedia参照)と言われても抽象的にしかとらえる事ができなかったのですが、長谷川さんの「情報アーキテクチャは皆でやってみる!」とう話にハッとさせられました。
プロジェクトに参加する人間全員がIAの視点を持ち、そこに深度の違いこそあれ、それぞれ特化した箇所にIAを盛り込んでいく。
だから、ワイヤーフレームだってデザイナーが引いてもいいしマークアップエンジニアが引いてもいいわけです。
サイトストラクチャ(サイトマップ)で論理的導線やページ属性ごとのパターンを担保して、ワイヤーフレームではなくモックアップを作ってしまっても良い訳です。(サイトの規模や性質で手法は他にも色々ありますが・・・)
ただ一点、絶対に必要なのは、ユーザーとクライアントのサービスをどう繋げるか?を考えるアーキテクチャを想像することと。
当然、クライアントの事業への理解やビジネス戦略的な観点も必要になる。
「IA=愛」という表現を長谷川さんは表現していましたが、それが納得のセッションでした。

サイトストラクチャを作る際ページのパターンを7種類のパターン(※1)にわけ、ペーパープロトタイプを作成している。【Site-it!】はペーパープロトタイプをプロジェクトメンバーを巻き込で行なえる様付箋紙にページのパターンを印刷したもの
頂いた!!これでどこでもペーパープロトタイプを作成できそうです。
(※1)
ポータル型(ポータル)
リスト型(テキスト/テキスト+サムネイル/サムネイル)
コンテンツ型(テキスト/テキスト+画像/機能)

『プロジェクトマネジメントから見たIAの大切さ』と題して行われた林千晶さんのセッションでは、日々情報が生まれ続ける情報拡大化が進む現代においてIAの必要性から入り、過去に起こった問題の分析を基に各行程ごとに発生する問題をIAの手法でクリアしていく試みをお伺いしました。 非常に林さんは例えが上手く分りやすい説明でした。
Webサイト構築工程の順を追って具体的な制作物を見せて頂いたので、非常にわかりやすかったです。
普段、会社でやっている内容に行程ごとのアウトプット物が似ていたので明日からでも取り入れられそうでした。

『IAワークショップ―LPOをテーマに―』と題して行われた坂本貴史さんのセッションでは 、「最適なメインメニュー (グローバルナビゲーション)設計 」と「サイトマップ (ハイレベル)作成」を事前課題として出されていたのですが、すっかり忘れてしまっておりました。(汗)
6セッション中唯一、参加者全員が考えながら、実際の工程を擬似的に進めていくというセッション内容でした。
学ぶ事が多いセッションでしたが、特に自分で考えている前提が机を囲んだメンバーで大分違う事に驚かされました。プロジェクト初期時点でメンバーとの意識の擦り合わせが必要だと改めて考えさせられたセッションでもあります。
行った行程は下記の4工程です。
・グルーピング
→サイトの情報をそのまま分類する
→サイトの情報から分類する
→サイトのどう使われるから分類
・サイトマップ作成
・ナビゲーションの検討
・ユーザーニーズとサイト要件の整理

よく見られるページを見極め、そのページで行き止まりにするのでは無く、目的を達成する為の導線を設計するというLPOの考え方が具体的に良く分かりました。

全体的に感じた事は、サイトリニューアル=(イコール)全リニューアルということは、今後あまり無くなりそうなきがします。本当に変える価値があるだけの所だけを個別に最適化するという、ポイントを絞ったリニューアルが多くなりそうですね。


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